だるせぐのあるログ

京都の理系の大学院生

171028_花山天文台特別公開

始まりは第42回の京の夏の旅にて

花山天文台が特別公開されていたところから始まります。

前々からこの天文台の存在は知っていましたが、

なかなか行く機会に巡り合わず、行けていませんでした。

今回こそ訪問しようと思っていましたが、時間の都合でこの特別公開には行けませんでした。

 

 

今回の特別公開の話をポスターで拝見しtwitterにて呟いたところ

京都サマーデザインスクールで同じグループであった方から

「工作教室を手伝わないか」と誘われ、参加が抽選であることも考え

見学兼補助という形で参加させていただくことにしました。

 

当日になり集合時間を間違え45分前についてしまうというミスを犯すも

空いた時間で近くにあった無鄰菴(山県有朋さんち別荘)を訪問しました。

無鄰菴は本当にきれいで感動しましたが、別の話なので省略します。

 

花山天文台では午後から特別公開でしたので、暇な時間に見学しました。

天文台の見学はすばる以来2度目だと記憶しています。

花山天文台の設備は最新のものではありません。

そのためわりと手動式の機械が多くて、とても理解しやすかったのでとても勉強になりました。

 

工作教室では「彗星を作ろう」と「木星の渦を作ろう」の企画の2本立てでした。

きちんとした形で工作教室を手伝わせていただくのは初めてでしたので、

わからないことばかりでしたが、他の2人の振る舞いが素晴らしく生きた教材を見れた気がします。

 

その工作教室を通じて思ったこととしましては

自分は放任主義というかしてはいけないことだけ教えられてきたので、

そういう考え方が身についているなということです。

 

アドバイスと助言は違います。

大人たちが最短だと思う道を進ませてあげるのは

一見とても楽だし効率的に見えますが、この方法だと発達に限界があると考えます。

進んでは行けない範囲を決めてあげて

その中で自由に進ませてあげる方が最終的には遠くにいけると思います。

 

社会の中では効率を考慮し前者の案が採られることもありますが、

こと科学においては効率より最終的な発展を目的としている以上

後者の考え方を持って行われてほしいです。

それが「科学に失敗はない」と言われる所以であり

京大の精神「自由の学風」につながっています。

 

今後の科学コミュニケーションを考える上で貴重な体験となりました。

運営の方々、紹介してくださった方、工作教室にきてくれた方に感謝申し上げます。

 

だるせぐの